2021.05.30 up

[今月のRemind 5月編] 目指せごみゼロ!おうちのごみを減らすためにできること

5(ゴ)3(ミ)0(ゼロ)の語呂合わせから、5月30日は「ごみゼロの日」。5月30日から1週間は「ごみ減量・リサイクル推進週間」として、全国各地で美化活動などが行われています。

 

環境問題が深刻化している近年、ごみ問題も決して他人事ではありません。特に、ごみ問題は私たち消費者にもとても密接に関係しています。まずは一番身近なおうちの中から、ごみを減らすためにできることを始めてみませんか?

 

5月のカレンダーはこちら。

[今月のRemind] 5月のカレンダー

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[今月のRemind] 5月のカレンダー

2021.05.01 up

ゴールデンウィークからスタートする5月。旅行や外出が難しい情勢ではありますが、おうちでできる楽しみを見つけて楽しく過ごし…

ゴールデンウィークからスタートする5月。旅行や外出が難しい情勢ではありますが、おうちでできる楽しみを見つけて楽しく過ごし…

 

 

改めて考えたい、家庭のごみ

暮らしていく中で、ごみを出さずに暮らすことはほぼ不可能です。どうしたって何らかの家庭ごみが発生してしまいます。

現在、一人が一日に出す生活系のごみの排出量は大体600〜700g前後といわれ、ごみの収集日までに結構な量のごみが溜まってしまいます。収集日に出してしまえばおうちはスッキリしますが、その後のごみ処理には多くの手間と費用と燃料がかかっており、多くの自治体で課題になっています。

 

家庭ごみの有料化に踏み切る自治体も増えています。ごみ袋が有料の自治体にお住まいの方も多いと思いますが、ごみ袋の金額に手数料が含まれていない場合は、現在支払っているごみ袋代金にさらに手数料が加算されるようになります。

家庭ごみを減らすことは、地球環境のため、自治体のためでもありますが、ごみ捨てにかかる費用の節約にもつながります。そう考えると、身近なこととして捉えることができるかもしれませんね。

 

 

 

ごみの減量化の前に。しっかり分別しよう!

ごみステーションに出される家庭ごみの約40%は燃えるごみです。そしてその約1/3は、本来は燃えるごみではないものが燃えるごみとして出されている、という調査結果があります。食品ロスも含まれますが、特にリサイクル可能なごみが燃えるごみに混じっていることが多いそう。

しっかり分別されたごみはリサイクルに回され、再資源化されます。いくらごみを減量化しようと、しっかり分別されていなければ意味がありません。なんでも燃えるごみにしてしまう前に、リサイクルを意識したごみの分別をまずは徹底したいですね。

自治体によって細かいルールがありますので、きちんと確認しましょう。

 

 

 

生ごみを減らしたい!

一般家庭から出るごみの約1/3は、生ごみです。多くの自治体が週に2回の燃えるごみの収集日を設けていますが、これは生ごみのためにあるようなもの。生ごみの量を減らせれば、かなりのごみの減量化に繋がります。

 

それ、本当に生ごみですか?

まだ食べられるものを捨てていませんか?家庭での食品ロスを減らすことは、家庭ごみ削減に大きく貢献します。

食べられる分だけを買い、余らせずに食べ切ることは大前提。有機・減農薬の野菜は皮も調理して食べられますし、半端な残り野菜は漬物にしたり干し野菜にしたりして、無駄なく使い切りたいですね。干し野菜にすると日持ちするだけでなく、水分が抜けることで甘みや旨味が増すので、嬉しいことだらけ。

 

安い時にまとめ買いした場合は、上手に保存して無駄なく使いきれるように食材管理に気をつけましょう。小分けにして冷凍するのが基本ですが、あれもこれも余ったら冷凍!というやり方をしていたら、冷凍庫もパンパンになってしまいます。そしてそのまま忘れられて結局廃棄に…なんてこともあります。冷凍してもなるべく早めに使うことを心がけましょう。

 

 

生ごみを捨てるときに気をつけたいこと

生ごみの水分量は約80%といわれています。ほとんど水分でできているごみを燃やすために、多くの手間や費用がかかっていると考えるともったいないですね。生ごみの水分は、ごみを重たくし、腐敗を進め、燃えにくくします。

野菜の皮などはできるだけ濡らさないよう、洗わずに皮を剥くのも一つの手です。濡れてしまった場合には、ザルなどに入れて乾かして。排水かごの細かい野菜クズなどはネットで集め、水気を絞ってから捨てましょう。新聞紙などに包んで捨てるのもいいですね。

 

 

お家で生ごみをリサイクル

最近注目を集めているのがコンポスト。自宅で生ごみを堆肥化することで、家庭から出す生ごみの量を減らすことができます。

 

「コンポストなんて家庭菜園や畑のあるお家だけでしょう」と思われる方もいるかもしれませんが、段ボールやプランターでもできるお手軽なコンポストもあります。これならベランダでも挑戦できますね。最近は自治体も力を入れていますので、助成費が出るところも多くあります。

コンポストより費用はかかりますが、家庭用生ごみ処理機を導入するという手もあります。その場合にも助成費が出る自治体もありますので、お住まいの自治体に確認してください。

 

自宅で生ごみの処理ができるようになると、ごみの減量化だけでなく夏の嫌なにおいや虫の発生を防ぐことができるので、いいことづくしです。これからの季節にぜひチャレンジしてみたいですね。

 

 

 

プラスチックごみを減らしたい!

海洋プラスチックごみ問題を最近いろんなところで耳にすることも多いのではないでしょうか。それだけ深刻な状況だということですね。家庭ではどんなことができるでしょうか。

 

家庭のプラスチックごみってどんなもの?

生ごみと同様に、家庭から出るごみの多くを占めるプラスチックごみ。そしてそのほとんどは、食品やお菓子などの包装容器です。卵のパック、ペットボトル、レジ袋やラップ、カップ麺の容器、生鮮食品のトレー、シャンプー容器、などですね。

 

きれいに洗って分別してごみに出すことで一部はリサイクルされますが、日本人一人あたりのプラスチックごみ排出量は世界2位と社会的に問題視されています。それに加え、最近はコロナの影響で家で過ごす時間やテイクアウト需要が増え、それに比例して家庭のプラスチックごみの量が激増していることも問題になっています。

 

 

おうちから出るプラスチックごみ、減らすには?

家庭のプラスチックごみの大半をしめる包装容器類、そのほとんどは買い物時に発生します。

今や当たり前になってきていますが、ビニール袋をもらうのをやめ、マイバックの持参を。スーパーでは難しいですが、個人商店などでは家から持参した容器に商品を詰めてもらうことが可能なところもあります。そういったお店を使うことも検討したいですね。

マイボトル、マイはし、マイスプーンを持ち歩き、使い捨てのものを買わないようにすることも重要です。

 

また、最近は企業努力により、パッケージのペーパー化やペットボトルのラベルレス化など、プラスチック削減に取り組んでいる商品も見かけるようになりました。お菓子や飲み物を買うときなど、パッケージの素材に注目してみることも大切ですね。

 

またチッキンの必需品であるラップもプラスチックごみになってしまいます。食品の保存には蓋付き容器を使うようにしたいですね。また、蜜蝋ラップを使うという方法も。布に溶かした蜜蝋をコーティングさせたラップで、洗って繰り返し使えます。可愛い柄のものが市販で売っていますし、お気に入りの柄の布で自作してもいいですね。加熱はできませんが、適材適所で使うことで、ラップのごみを減らせます。

 

 

 

暮らしの中で気をつけたいこと

 

買い物のとき

どんな買い物の時にも当てはまりますので、少し意識するだけでもごみの削減につながります。

 

・断れる場合は、不要な包装や過剰包装を断るようにしましょう。

・商品を選ぶ視点も大切です。リサイクルできる素材を選ぶ、環境問題に取り組む企業のものを選ぶなど、物選びの視点にごみの減量化の視点をプラスしてみましょう。

・使い捨てでなく、なるべく繰り返し使えるものを選びましょう。

 

 

捨てるとき

暮らしているとどうしてもごみは出ますが、捨てるときに一度立ち止まって、他にできることがないか考えてみたいですね。

 

・紙でもプラスチックでも、立体の容器はどうしてもかさばります。ハサミで細かく切ってから捨てるだけでも、カサが減りコンパクトに捨てられます。

・服やおもちゃなど、まだ使えるものはリサイクルショップへ持ち込んだり、フリマアプリで売ることも検討しましょう。親戚や友人へ譲って長く使ってもらうこともできます。

・メーカーが製品を自社回収して自社製品へリサイクルする、という取り組みも少しずつ増えています。インクカートリッジをはじめ、回収ボックスが設置されているものは、そこに捨てるという選択肢も。

 

 

自分はどれだけのごみを出している?

自分が出しているごみの量を知ることも、家庭ごみの減量化の大切な一歩です。1週間、1ヶ月でどのくらいのどんなごみを出しているのか、写真を撮って記録するなどして一度チェックしてみましょう。思っていたより多いのか少ないのか、どんなごみが多いのか、誰のごみが多いのかなど、ごみから見えてくる生活の問題がきっとあるはずです。生活の見直しのきっかけにもなりますね。

 

 

ライフスタイルに合わせて

例えば、使い捨てをやめるために紙おむつを布おむつにする、という方法をとる方もいるかもしれません。しかしそのやり方が合う人もいれば、不可能だという人もいるでしょう。いくらごみを減らすためといっても、ライフスタイルに合わないやり方を無理に取り入れ、それが元でストレスになったり、続けられなかったりしてはあまり意味がありません。まずはできることを続けてやる、ということが大切です。

家族の構成や年齢、必要なものや不要なものも常に一定ではありません。その時その時の家族の暮らし方に合ったやり方を見極めて、無理なく取り入れていきたいですね。

 

 

 

 

以上、家庭ごみを減らすために私たちができることを一部ご紹介しましたが、できることはまだまだあります。一人ひとりが意識して、いろんなやり方や工夫を見つけていけるといいですね。

 

私たちの暮らしとごみは切っても切り離せません。モノが豊富にある時代は、モノがたくさん捨てられてしまう時代でもあります。だからこそ、問われているのはいち消費者としてのモノの選び方や捨て方、モノへの向き合い方かもしれません。家庭ごみに向き合うということは、自分の暮らしのあり方を見直すきっかけにもなりますね。

 

 

 

最後に、プラスチックの削減に取り組んだエコロジーなカレンダーをご紹介します。暮らしになくてはならないカレンダー。環境への配慮という視点からカレンダーを選ぶことも、小さいですが一つのエコですね。

 

◎新素材のeco紙プラリングを使用し、カーボンオフセットがついたカレンダー「エコカラーデイズ」

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