2021.10.26 up
天気のいい日は親子で外へ♪ どんぐりで遊ぼう[親子のための今月のRemind]
秋の自然といえば、どんぐり。子どもたちも見つけたら思わず拾ってしまう、小さくて可愛い秋の象徴です。
どんぐりの落ちている公園にいくと、気がつくと子どもの両手には溢れんばかりのどんぐりが…なんてことも。
そんな秋の木の実は、子どもたちにとって季節を一番身近に感じさせてくれるものなのかもしれませんね。
今回は、拾ったどんぐりの下処理の仕方や、どんぐりを使った簡単な遊びをご紹介します。
秋晴れの続くいい時期なので、子どもと一緒に外に出て、どんぐり拾いやどんぐり遊びを楽しんでみませんか?
意外と大人も楽しめるかもしれませんよ♪
どんぐりを見つけに行こう!
ところで、どんぐりって、何の木の実なんでしょう?
実はどんぐりというのは、クヌギやアラカシ、カシワ、シイ、コナラなどブナ科の木の実のことを指します。特定の一つの木の実を指すわけではないんですね!
ブナ科の木は都市や街中の公園ではなかなか見つけられないかもしれません。雑木林や神社、森林公園などにありますので、近くの公園でみつけられなかったら、ぜひ神社や森林公園に足を運んでみてください。
今回は30代後半のスタッフと5歳児とで、森林公園に行ってみました。
見つかるかな?と少し心配していましたが、そんな心配は全くいらなかったようで、すぐに見つかりました。
「あっちにあるよ!あ、こっちにもあるー!」と子どもも嬉しそうに教えてくれます。一つ見つけると、その周辺にはたくさんのどんぐりが。
穴の開いたどんぐりは虫に食べられており、まだ中に虫がいるかもしれません。どんぐり遊びをするとなるとちょっと気になるので、穴の開いたどんぐりは避けましょう。
これはクヌギのどんぐり。殻斗(かくと)と呼ばれるお椀型のモジャモジャに覆われています。落ちているどんぐりはどれも殻斗から抜けていましたが、珍しく殻斗に覆われたままのどんぐりを見つけました。
どうして子どもはどんぐり一つでこうもテンションがあがるのか?というくらい、どんぐり拾いを楽しむ5歳児。見つける度に「見てみてー!」が止まりません。
親子でいくつ見つけられるか競争するのも楽しそうです。
こんな感じで拾ってきました。たくさん落ちているものの、虫に食べられていたり人に踏まれて潰れていたり…。
綺麗などんぐりを見つけるのも一苦労。
ぼうし(殻斗のこと)つきのものは、一つしか見つけられませんでした。通常は落下の時に取れてしまうようです。
今回見つけたどんぐりは三種類。せっかくなので、図鑑で何のどんぐりなのか調べてみることにしました。こうやって図鑑を広げ、学びのきっかけになるのは嬉しいですね。
丸い形がころんと可愛いこちらは、おそらくクヌギのどんぐりです。モジャモジャの殻斗が特徴です。
こちらはマテバシイのどんぐりかと思われます。縦長で背が高いのが特徴です。ぼうしが可愛いですね。
ちょっと小ぶりなこちらは、うーーーん、ウラジロガシ…?ちょっと自信がありません。なぜなら図鑑には似たような種類のどんぐりがたくさんあるから。
ちなみに、日本に自生するどんぐりは22種なんだとか。見分けるのも大変そうです。
どんぐりを拾ってきたら
先ほど穴の開いたどんぐりがありましたが、どんぐりの中にはゾウムシの幼虫がいる場合があります。拾ってきたどんぐりをそのまま放置しておくと、ウジャウジャと幼虫が出てきてとんでもないことになる可能性も…。
虫が苦手な人には恐怖でしかありませんが、その恐怖体験を割とよく耳にするので、もはやお子さんのいる家庭ではあるあるなのかもしれません…
拾ってきてすぐに遊び、遊び終わったら処分するなら必要ないかもしれませんが、しばらくとっておくなら下処理をしておきましょう。
我が家の5歳児も「宝物にするー!」なんて言っていましたので、下処理は必須です…。
まずは選別です。ざっと水洗いして泥汚れを落としたら、水に浮かべてみてください。浮いてくるどんぐりは、中を虫に食われ、まだ中に虫がいる可能性がありますのでよけてください。
次に煮沸をします。鍋に適量の水をはり、沸騰させます。その後どんぐりを入れて5〜10分ほど茹でます。
アクはあまり出ませんでしたが、白い鍋にうっすら着色汚れが…(メラミンスポンジで擦って取れましたが)。
白い鍋は避けた方が良さそうです。
お湯からあげて水気を切り、直射日光のあたらないところでしっかり乾燥させてください。
以上で、どんぐりの下処理は完了です。虫が苦手な方はやっておきましょう。
どんぐりは煮沸して乾燥させると硬くなり、細長いどんぐりの頭の部分は、硬くてキリで穴を開けることが難しくなります。(横から穴を開ける分には問題ありません)
コマなどにして遊ぶだけなら、下処理せずに遊ぶ方が良さそうです。長く保存するかどうかで下処理をするか判断してくださいね。
どんぐりで遊ぼう
では早速どんぐりで遊びましょうー!
まずは一番お手軽な「どんぐりコマ」。キリを使って穴をあけ、爪楊枝をさすだけです。
爪楊枝は半分くらいに折るとちょうどいい長さになります。
実は今回初めてどんぐり遊びをした30代後半のスタッフ。「本当に爪楊枝を刺しただけで回るの?」と半信半疑でしたが、これが面白いくらいによく回ります!
5歳児も喜んで何度も回していました。お手軽にできて、子どもでも回しやすいのでおすすめです。キリを使う際は十分注意してくださいね。
続いて、どんぐりにお絵かき。「顔を描いてみたい!」とのことだったので、マジックを渡して好きに描かせてみました。丸みがあってちょっと描きにくそうです。
左のどんぐりは、描いてる途中でうまくいかなくなり、怒ってぐちゃぐちゃ〜とやってしまったもの。リベンジした右のどんぐりは、ゆる〜い表情がちょっと面白いです。
いろんな表情の顔をたくさん描いて、並べて遊ぶのも楽しそうです。
続いて「どんぐりのやじろべえ」作り。キリを使ってどんぐりに穴をあけ、爪楊枝と竹串を上の写真のように刺すだけです。
やじろべえの原理も分かっていなければ、やじろべえで遊んだ記憶もないスタッフ。「え、これで本当にバランス取れるの?」とまたしても半信半疑。
ところが、これがまた面白い!ちゃんとバランス取れるものなんですね!ゆらゆらと左右に揺れながら少しずつ回転もして、見ていて飽きません。
「こんなに傾いてるのにどうして落ちないの!?」と子どもより大人の方がテンション上がってしまいました。
もちろん指にのせてバランスをとって遊ぶこともできます。ただ子どもにはバランスを取り続けるのはなかなか難しいようだったので、ゆらゆらする様を長く眺めたかったら、ペットボトルなどにのせて楽しむのが良さそうです。
他にも、どんぐりにひたすら穴を開けて爪楊枝を刺すなどの謎の遊びをしていましたが、「そろそろおしまいにしようか」というと「いや!もっと遊ぶ!」というほど、どんぐり遊びを夢中で楽しんでいるようでした。
さいごに
子どもと一緒に楽しむ、簡単などんぐり遊びをご紹介しました。
どんぐりを拾いに一緒に外に出かけたり、どんぐりの種類を図鑑で調べたりと、どんぐりで遊ぶだけでなく、その前にも親子でたくさんのコミュニケーションがとれます。
この季節だけの遊びに子どもも興味津津ですので、自然学習のいいきっかけにもなりますね。キリを使うときだけは十分注意して使用してください。
どんぐり遊びは大人も童心にかえって遊べ、予想外にとても楽しめました。
天気のいい日はぜひ外に出て、親子でどんぐり拾いとどんぐり遊びを楽しんでみてくださいね。