2022.05.24 up

身近なところから脱プラスチック。みつろうラップを作ってみよう![親子のための今月のRemind]

5月30日は「ごみゼロの日」。5(ゴ)3(ミ)0(ゼロ)の語呂合わせからきています。

 

海洋プラスチック問題など環境問題が深刻化している近年、私たちにとっても決して他人事ではありません。自分たちにできることを探して行動していきたいですね。

 

暮らしに「みつろうラップ」を取り入れてみるのも、脱プラスチックに向けての小さな一歩。お気に入りの布を使って子どもと一緒に簡単に作れますので、ぜひ親子で環境問題について考えるきっかけにしてください。

 

 

 

 

みつろうラップってどんなもの?

「みつろう」の原料はミツバチの巣。ミツバチは食べた蜜を元にしてお腹からみつろうを分泌し、防水性のある巣を作っています。

 

柔らかくて融点(融解の起こり始める温度)が低いみつろうは、化粧品をはじめさまざまな用途に使われています。

 

便利で万能、キッチンには欠かせないラップですが、捨てる際にはプラスチックごみになってしまいます。そこで取り入れたいのが、「みつろうラップ」。使い捨てないラップで、布にみつろうを染み込ませて防水性を持たせることで、何度でも洗って使えるようになるのです。

 

みつろう

みつろうラップ作りには、粒状になっているみつろうビーズワックスを使用すれば、みつろうを細かくする手間が要らず楽チン。手芸用品店やホームセンターなどで購入できます。

 

 

 

 

みつろうラップを作ってみよう!

 

では早速、我が家の子どもたちと一緒にみつろうラップを作ってみたいと思います!

 

子どもと一緒にみつろうラップを作ろう

まず家にあるハギレをかき集め、好きな柄を選んでもらいました。自分が選んだ布で作ったものなら、愛着を持って使ってくれるかな?と期待して…

 

「どの布にしようかな〜?」と真剣に選ぶ6歳男児。

 

子どもと一緒にみつろうラップを作ろう

布は器に合わせた使いやすい大きさにカットします(写真は25cm×25cm)。アイロン台の上にクッキングシートを引き、その上に布を広げ、みつろうビーズワックスをまんべんなくパラパラと置きます。

 

使うみつろうビーズワックスの量は、25cm×25cmの布の場合15〜20g程度。溶かしている最中に足りないかなと思ったら足せば良いので、少しずつ様子を見ながら布のサイズに合わせて調整してください。

 

クッキングシートに対して大きめの布の場合には、溶けたみつろうがクッキングシートから漏れてしまうこともあるので、アイロン台の上に段ボールや新聞紙などを引いておくと安心です。

 

厚めの布やごわつきそうな布の場合には、植物性のオイルを少し垂らすと柔らかく仕上がります。

 

子どもと一緒にみつろうラップを作ろう

アイロンをドライの「中」に設定し、クッキングシートで布とみつろうを挟んでアイロンを当てます。みつろうが次第に溶けて、じゅわっと布に染み込んでいきます。

 

四隅までしっかりみつろうを染み込ませてください。足らなそうであれば、適宜みつろうを追加してくださいね。

 

子どもがアイロンを使用する場合は火傷に十分注意してください。我が家では、アイロン作業は8歳男児にバトンタッチ。

 

 

みつろうラップの乾燥

みつろうが固まる前にクッキングシートを剥がし、風通しの良いところで少し乾かします。

 

みつろうラップ

乾いたらみつろうラップの完成!とっても簡単です。

 

みつろうラップは、手のひらで温めて器にフィットさせて使います。使用後は軽く水洗いをして乾燥させてくださいね。また、みつろうは65度で溶け始めるので、電子レンジには使えません。

 

器に被せる以外にも、野菜やパンを包んだりコースターの代わりにしたりと、アイデア次第でいろんな使い方ができそうです。

 

 

 

 

さいごに

今回はみつろうラップの作り方をご紹介しました。

 

お気に入りのハギレで作れば、キッチンで過ごす時間がちょっと楽しくなりそうです。使い捨てないエコというだけでなく、余っていたハギレに新しい使い道ができたことも嬉しいポイントでした。

 

いつものラップと適材適所で使い分けることで、プラスチックごみの削減につながります。

子どもたちにも、身近なところから自分にできるアクションを少しずつ意識してもらいたいところ。まずは親が、そんな姿勢を子どもに見せていきたいですね。

 

(参考)

『手作りを楽しむ 蜜ろう入門』農文協 安藤竜二著

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