2023.05.30 up
カレンダーからはじめるECO[カレンダーのある暮らし]
毎年5月30日は「ごみゼロの日」。5(ゴ)3(ミ)0(ゼロ)の語呂合わせから生まれた記念日で、ごみの減量化やリサイクル活動といった取り組みが全国各地で活発に行われています。
最近ではSDGsに取り組む企業や団体も増え、環境に対する世の中の意識も高まっています。もちろん、カレンダーも例外ではなく、環境に配慮したカレンダーへと進化を続けています。
今回は、そんなカレンダーならではのエコな取り組みをご紹介します。
仕分け不要!そのまま燃やせるリングやケース
プラスチックごみが世界中で問題視され、企業による脱プラスチックの動きが活発化している昨今。カレンダー業界でも脱プラの動きが進んでいます。
リング製本が一般的な卓上カレンダー。100%紙製の「エコペーパーリング」や紙として扱える新素材の「紙プラリング」などの製本用リングが登場しています。
「エコペーパーリング」は100%紙製なので分別が不要。カレンダーはそのまま可燃ごみとして処分できます。
エコペーパーリング
「紙プラリング」は、紙の割合を51%にまで増やした、紙とプラスチックのハイブリッド素材のリング。紙として扱えるため、プラスチックごみではなく可燃ごみとして処分することができる上、より強度が高くなり、汚れにも強くなりました。
紙プラリングはバイオマスマークを取得しており、生物由来の資源(バイオマス)を活用した環境商品として国の認定も受けています。
紙プラリング
同じ素材による「紙プラケース」もあります。
森林資源を守る、エコなカレンダー用紙
カレンダーの用紙といえば、マットコート紙、コート紙、上質紙などが一般的ですが、それだけではありません。環境に配慮したエコな用紙もあるので、カレンダーを選ぶ時には、紙にもぜひ注目してみてください。
「FSC認証紙」は、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的に設立されたFSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)の森林認証を受けたマットコート紙。
違法伐採による森林資源の減少や環境破壊が問題になっている中、適切な森林管理によって森林資源を保全しながら作られた用紙であり、この用紙を使うことで地球環境・森林資源の保護につながります。
FSC認証紙のカレンダー
素朴でナチュラルな風合いが特徴の「間伐材ペーパー」は、間伐材を原料に作られています。間伐材とは、森林の中を明るく保ち、まっすぐ育てるために一部の木々を切ったもの。
間伐材ペーパーを使用することで、森林の育成、CO2の吸収という地球温暖化防止の取り組みに貢献でき、また、パルプ生産時のエネルギー量は、再生パルプの製造に比べて少ない消費量で済むため、電力の省エネ、石油の省資源といったCO2の排出抑制効果もあります。
間伐材ペーパーは、森を守り、地球を守るエコロジーペーパーなのですね。
間伐材ペーパーは、木のぬくもりを感じる独特の風合い
環境に優しい木を使ったぬくもりあるスタンド
こちらのカレンダーで使用している木材は、ファルカタ材。軽くて加工しやすいのでDIYでも人気の木材です。
インドネシア産の落葉樹で生育スピードが世界一早く、伐採・流通まではおよそ5~7年ほど。そのため資源が枯渇しにくく、サスティナビリティの高い木材と言われています。また、土に還りやすい性質も持っています。インドネシアではファルカタ材の人工植林が行われており、環境の維持を重視した管理が行われています。
プラスチックにはない木製ならではのぬくもりが嬉しいですね。
さいごに
深刻化し続ける環境問題。限りある自然資源の持続可能な利用のためには、企業にも消費者にもまだまだできることがあるはずです。消費者が環境配慮型カレンダーを選ぶことはその小さな一歩かもしれません。
暮らしになくてはならないものだからこそ、カレンダーからエコをはじめてみませんか?