2024.01.18 up
[季節を愉しむ一杯] 1月 -甘酒-
移ろいゆく季節の中でほんの少し足を止め、その時その時に寄り添った一杯をゆっくり味わってみませんか?
季節をぎゅっと詰め込んだその味わい、香り、色彩が、慌ただしく過ぎ去る日々に彩りを添えてくれます。
旬の食材を使ったものや年中行事にまつわるものなど、暮らしの中で気軽に季節を愉しめるドリンクを毎月一杯ずつ紹介します。
1月の一杯「甘酒」
新しい一年が始まりました。
一月には初詣や左義長、厄年の方は厄払いなど、神社を訪れる機会が多くなります。
寒〜い今の季節に、神社でよく振る舞われているお馴染みのあったかドリンクがありますよね。
そう、「甘酒」です。
ということで、今回ご紹介する季節の一杯は「甘酒」。
日本酒を作る過程でできる「酒粕」から作るものと、米に麹菌を付着させて培養した「米麹」から作るもの、甘酒には2種類あります。
米麹の方はアルコールが含まれていないので子どもでも飲むことができ、麹菌の発酵による自然な甘さが特徴です。
酒粕の方は微量(1%未満)のアルコールを含み、砂糖を加えて甘くしていただきます。
今回は、お手軽にできる酒粕を使った甘酒を作ってみましょう。
用意するものは、酒粕50g、水200ml、砂糖お好みで。(※一人前)
酒粕はスーパーで気軽に買えますが、一部の酒蔵でも販売されています。
「寒仕込み」と言うように、冬に酒造りを行う酒蔵では、この時期に副産物である酒粕が大量にできます。
期間限定で販売されることもありますので、お気に入りの銘柄や酒蔵の酒粕を購入するのもいいですね。
早ければ11月頃から販売されているので、チェックしてみてください。
作り方は至って簡単。
水200mlにほぐした酒粕と砂糖を入れ、弱火にかけながら、酒粕を潰して溶かすようにかき混ぜます。
一煮立ちさせて酒粕が全て溶けたら完成です。アルコールを少し飛ばしたい場合は、しばらく沸騰させてください。
甘みははちみつなどでもOK。お好みの甘さで作ってください。
ショウガの搾り汁を加えるのもおすすめです。
芳醇な香りととろりとした飲み口で、体も心もほっこり温まる甘酒。
発酵食品である酒粕は、栄養豊富で風邪予防にもおすすめです。
1月下旬から2月上旬は、一年で最も寒いと言われる「大寒」。甘酒で体を温め、寒い季節を乗り切りましょう。