2021.12.10 up
福井の冬の風物詩、水ようかんを作ってみよう![親子のための今月のRemind]
突然ですが、水ようかんは、夏の食べ物でしょうか?冬の食べ物でしょうか?
つるりとした喉越しでさっぱりといただける水ようかんは、多くの地域で、夏に食べるひんやりスイーツかもしれません。
ところが、こちら福井県(calendiaを運営する株式会社にしばたは福井県にあります!)では、水ようかんは寒い季節の定番おやつ。「冬はこたつに入って家族みんなで水ようかん」というのが福井の冬の風物詩なのです。
今回は、そんな水ようかんの作り方をご紹介します。難しい工程はないので、ぜひ子どもと一緒に作ってみてくださいね。
福井の水ようかんってどんなもの?
福井の水ようかんは「丁稚(でっち)ようかん」とも呼ばれ、丁稚奉公の時代、奉公にでた丁稚が正月に福井に帰郷する際にようかんを持ち帰ったことから、冬に食べられるようになったと言われています。
水ようかんといえば1人前がカップに入っている形が多いかもしれませんが、福井の水ようかんはA4サイズくらいの紙製の平箱に流し入れられた板状になっており、それを付属のヘラですくって食べるのが一般的。
県内中の和菓子店が味やパッケージにこだわった水ようかんを作っており、食べ比べをするのも一つの楽しみ方。販売時期は大体11月〜3月で、寒い季節だけのお楽しみなのです。
材料
幅19cm×奥行23.5cmのホーローバット1つ分
・寒天 3g
・黒糖 80g (粉末状のものを使用しました)
・こしあん(加糖) 240g
・水 420ml
・塩 ひとつまみ
水ようかんを作ってみよう!
では早速作ってみましょう!
親子で楽しむ企画ではおなじみ、30代後半スタッフと5歳&7歳男児が今回もチャレンジします!
寒天を10分程度水(分量外)につけて戻しておきます。今回は棒寒天を使いましたが、粉寒天でも構いません。
戻した棒寒天をしぼって水気を切り、細かくちぎります。
寒天を初めて触った5歳男児は、なんとも言えない初めての感触に「なんかきもちわるい〜ぼくやらない!」とどこかへ行ってしまい、7歳男児に手伝ってもらうことに。
おいしく調理された寒天しか知らなかった子どもにとって、寒天とはこういうものなんだと知れたことも、一つの経験だと思うことにしましょう…。
鍋に水と細かくちぎった寒天を入れて中火にかけ、かき混ぜながら溶かします。沸騰後も2、3分は混ぜながらしっかり寒天を溶かしてください。
寒天が溶けたら弱火にし、黒糖を加えます。
かき混ぜながら黒糖を煮溶かします。
黒糖が溶けたらこしあんを加え、さらにかき混ぜまて煮溶かします。
艶のある滑らかな状態になったら、最後に塩をひとつまみ入れてかき混ぜます。
あら熱を取ったら、もう一度ゆっくり全体をかき混ぜてからホーローバットに流し入れます。
冷蔵庫に入れて冷やし固めます。
固まったら、短冊状になるようナイフなどで切り込みを入れて完成です。切り込みはなくてもいいですが、福井の水ようかんらしさを出すならマストですね!
ここで木べらがないことに気がつきました。。。
福井の水ようかんは板状なので、すくいあげて食べるためのヘラ(木べら)がセットでついていることが多いのです。福井らしさを再現したかったのですが、痛恨のミス!
仕方なくスプーンですくいました。
黒糖の風味が効いて、なめらかでとっても美味しい水ようかんができました!子どもたちにも好評です。
さいごに
子どもと一緒に作る、福井の水ようかんの作り方をご紹介しました。
今回初めて水ようかんを作ってみましたが、拍子抜けするほど簡単でした。包丁を使うこともないので、年長〜小学校低学年位の子どもなら大人は見守っているだけでも作れるかもしれません。
短冊型に切り込みを入れると福井らしいですが、クッキー型を使って好きな形に型抜きするのもおすすめ。子どもも喜んでくれそうですね。
栗など好きな具材を入れたアレンジも楽しめます。
本格的な冬を迎え、おうちで過ごす時間も増えてきました。寒い日にはおうちでゆっくりと、福井の冬の味を手作りで楽しんでみませんか?
そして、日本各地の多様な食文化について親子で話しあってみるきっかけにしてくださいね。