2022.01.28 up
冬ならではの自然遊び。いろんな氷を作って遊ぼう![親子のための今月のRemind]
寒さのピークを迎える1月中旬から2月上旬。
家にこもってぬくぬくと過ごしたいところですが、外気温が氷点下になると楽しめるのが氷遊びです。
夜中のうちに外に水を用意しておけば、朝には氷で遊べます。
自然の力を身をもって感じられ、いつもと同じ朝もちょっと特別に思えるかもしれませんね。この時期だけの氷遊びに、親子でチャレンジしてみましょう!
どんな氷を作る?家にあるものを探してみよう!
二十四節気では大寒に突入した1月某日。
翌日の最低気温予報は-1℃で天気も悪くなさそう。ということで、氷遊びにチャレンジします!
家にある身近なものを使って工夫すれば、いろんな氷が作れそうです。
子どもたちと一緒に家の中を探し、集めてきたものは以下のもの。
- 卵のパック
- お肉が入っていた発泡スチロールトレイ
- お菓子が入っていたスチール缶
- お菓子作りなどで使用するエンゼル型
- ゴム手袋
- ビー玉
- どんぐり
- ドライフラワー
- 折り紙を細かく切ったもの
- 絵の具
うまく行くかは分かりませんが、思い思いの発想でいろんな氷を作ってみたいと思います。
前日編
暗くなる前に、氷を作る準備をします。用意したいろんな容器にまずは水を入れます。
あとはもう子どもたちにお任せ!
色をつけたり飾りを入れたり、好きなようにやってもらいました!
絵の具を溶いて、色水に。ビー玉も入れてみます。
エンゼル型はうまくできれば面白い氷ができそうですね。折り紙を散らして、中にはビー玉を沈めています。
「筆を洗って絵の具の色を変えたい!」と水で洗わずにそこら中にある雪でワイルドに洗い出す子どもたち。
真っ白な雪がどんどんカラフルに染まっていきます。そんなことができるのも、冬の外遊びの醍醐味かもしれませんね。
こちらはゴム手袋。なかなかシュールです。
「ジャンケンしてるようにしよう!」と、チョキとグーの形にして雪の中に埋めて固定しました。子どもらしい発想で面白いですね。果たしてうまく氷になるでしょうか…
こちらにはドライフラワーやどんぐり、庭の落ち葉などを入れて。可愛い氷ができそう!
ドライフラワーの花びらを細かくして散らしたこちらも、可愛くなりそうです。
最後に、バケツにも水をはり、大きなまんまるの氷も準備しました。ここには何も入れません。割って遊ぶにはもってこいですね。
これで前日の準備は完了です。果たして夜のうちにうまく凍ってくれるでしょうか?
翌日編
さて、次の日を迎えました。
氷はちゃんとできているかな?
お!見たところいい感じに凍っていそうです。触ってみるとカチカチです。
植物を閉じ込めた氷ができました。ナチュラルな雰囲気がいい感じ!
こちらは卵のパックに絵の具を溶いた水を入れておいたもの。残念ながら中までは凍っておらず、小さなカップ型の氷がたくさんできていました。
こちらは、凍ってはいるようですが、色水が下の方に沈んでしまっていますね…。
取り出してみました。
凍りきらなかった色水は流れていってしまいましたが、外側はしっかり凍っています。
子どもたちは「スマホケースができた!」とはしゃいでいました。
ちなみに時間が経つとビー玉が抜け落ち、よりスマホケースらしく。
お菓子のスチール缶の氷。こちらは真四角の氷に。
エンゼル型からも面白い氷ができました!中に紐などを通してリースにして、外に飾ってもいいですね。
色水は分離してしまい凍りませんでしたが、そのおかげで中が空洞になり、ビー玉が氷の中をコロコロと移動します。氷をくるくると回しながら遊んでいました。
ドライフラワーやどんぐりを入れたもの。こちらはちょっと凍り方が甘くて、型から外すと割れそうに。残念…
ゴム手袋に色水を入れたものは、指先周りだけが少し凍っており、残念ながら全体を凍らせることはできませんでした。グーの方は取り出すことすらできず、ジャンケンは残念ながら実現できず。
それでも「いいねボタンみたい!」と子どもたちは大盛り上がり。
今回、絵の具を溶いて色をつけた水は、絵の具と水が分離し、水部分のみが氷になっていました。
「なんで色水は凍らないんだろう?」と疑問を持つ子どもたち。そしてすぐに答えられないスタッフ…。早速一緒に調べることに。
顔料である絵の具は水や油に溶けない性質のため、水に溶いても実は溶けている訳ではなく、混ざっているだけの状態です。そのため、時間が経つと自重で沈んでしまうとのこと。
また、不純物のない水は0℃で凍るのに対し、何かを溶かした水はその溶かしたものの量が多いほど凍り始める温度が低くなるのだそう(凝固点降下)。
色水が外気温-1℃で凍らなかったのはそんな理由だったんですね。
親子で勉強になりました。
ちなみに、外気温-3℃の予報が出た際にゴム手袋に色水を入れてリベンジをしてみました!
結果、色水でもしっかり凍りました!といっても指部分だけですが…
-1℃予報の時は触るとすぐに割れてしまうくらいの薄い氷でしたが、-3℃だった2回目は指全体がカッチカチに凍っています。
これが凝固点降下なんですね…なるほど。
最後に、バケツに張った水はどうなったかというと…
バッチリ、大きなまん丸の氷ができました!何も入れていませんが、子どもたちはこれだけで大はしゃぎ。最後は「いっせーのーで!」と地面に叩きつけて割っていました。
とっても寒い朝だったはずなのに、気がつけば汗をかきながら夢中で遊ぶ子どもたちでした。
さいごに
この季節ならではの氷遊び。お金をかけなくても、家にあるもので十分に遊べます。
「これを使うとどんな氷ができるかな?」と実験感覚で楽しめますし、うまく凍らなくても「どうしてダメなんだろう?」と疑問を持つことで、そこから学びが広がりますね。
真冬の朝の冷え切った空気の中、氷が割れないようにそーっと触ってみたり、どうなってるんだろう?と眺めてみたり、五感を使って楽しめる冬ならではの自然遊びです。
立春を迎えると少しずつ春めいてきますので、残り僅かの真冬に、ぜひ親子でチャレンジしてみてくださいね。