読みもの
[今月のRemind] 12月のカレンダー
2020.12.01 up
いよいよ12月、今年最後の月となりました。クリスマスや忘年会、子どもたちの冬休みと楽しみも多い時期ですが、お歳暮や年賀状…
いよいよ12月、今年最後の月となりました。クリスマスや忘年会、子どもたちの冬休みと楽しみも多い時期ですが、お歳暮や年賀状…
2020.12.13 up
12月13日はお正月を迎える準備を始める日である正月事始め。昔はこの日から、すす払いやお正月用の餅つき、しめ縄づくりなどの正月準備が始められていました。街はまだまだクリスマスムード一色なので「もうお正月の準備?」と思うかもしれませんが、クリスマス後に慌てないようそろそろ少しずつお正月の準備に取り掛かりましょう。
お正月の準備には「いつまでに行うべき」など昔からの様々な慣しがあります。現代ではあまり気にすることはないかもしれませんが、昔ながらの暮らしに思いを馳せて、少し丁寧にお正月準備をしてみるものいいですね。
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2020.12.01 up
いよいよ12月、今年最後の月となりました。クリスマスや忘年会、子どもたちの冬休みと楽しみも多い時期ですが、お歳暮や年賀状…
いよいよ12月、今年最後の月となりました。クリスマスや忘年会、子どもたちの冬休みと楽しみも多い時期ですが、お歳暮や年賀状…
そもそもお正月は、年神様という神様をお迎えする行事のこと。年神様は新年とともに家にやって来て、一年間家族に幸せをもたらしてくれると言われています。お正月を迎える準備といっても漠然としていますが、神様をお迎えする準備と考えるとイメージしやすいかもしれません。やることとしては、(1)家の中を清めること、(2)神様を迎えるための飾り付け、の大きく二つに分けられます。
この時期、神社やお寺のすす払いのニュースを見かけることはありませんか?「すす払い」も正月準備の一つです。神様を迎えるために、1年のすすを払ってきれいに掃除をするのです。現代においての大掃除と同じですね。難しく考えることはありません。幸せをもたらしてくれる神様をお招きする気持ちで、家の中をきれいに掃除して整えましょう。
家の中をきれいにしたら、次は神様を迎えるための飾り付けです。門松やしめ飾り、鏡餅などはお正月の象徴的な飾りですが、これらはすべて年神様を迎えるためのものなのです。
門松は、年神様を家に迎えるための目印であり、家に邪気が入らないように立てると言われています。松は「神を待つ」という意味があり、昔は正月事始めの一つ「松迎え」として、門松に使う松を恵方の山まで採りに行っていました。現代は住宅事情も様々で門松を立てるお家は珍しいかもしれませんが、松の枝を白紙に包み水引をかけた簡易的な門松もありますので、ぜひ玄関に飾ってみましょう。
年神様を迎えるにふさわしい神聖な場所であることを示す印です。神聖な領域を囲うための「しめ縄」に、橙、譲り葉、昆布などの縁起物が飾り付けられています。スーパーなどでも気軽に買えるので、玄関や神棚、床の間など神様にとどまって欲しい場所に飾りましょう。
鏡餅は年神様へのお供物です。天皇が代々受け継ぐ三種の神器のひとつ、「八咫鏡(やたのかがみ)」の形に見立てていることから、鏡餅と言われています。橙や譲り葉などの縁起物を一緒に添えて、神棚や床の間などに飾りましょう。
お正月のための準備なので1月1日に間に合えば良いと思いがちですが、やはり神様を迎えるとなると、神様に失礼にあたらないような注意が必要です。基本的に飾り付けは28日までに終えるようにしましょう。29日は「苦の日」「二重苦」と言って避けるべきとされています。もし28日までに終わらなかった場合は、29日でなく30日に続きをしましょう。また、31日に飾ることも「一夜限り」「一夜松」と言って葬儀前夜の準備を連想させることから避けられています。慌ただしくバタバタと年神様を迎えては失礼ですよね。
江戸時代に使われていた暦に「宣明暦(せんみょうれき)」というものがあります。その暦上では12月13日は「鬼宿日(きしゅくび)」にあたり、「鬼が宿にいるため外に出歩かない」ため、婚礼以外の何をするにもいい吉日とされていました。鬼宿日は28日周期で巡ってきますので、12月に訪れる1年で最後の鬼宿日が、新年の準備を始めるのに最も適しているとされたのです。
「そろそろ準備しなきゃ」と思っていても、毎日忙しい中でなかなか重い腰が上がらないもの。ここは一つ、昔の習慣に習って12月13日にえいやっと準備を始めてみましょう。また、神様のおもてなしも大事ですが、おせち料理やお年玉など家族や親戚と過ごすお正月休みのための準備も忘れてはいけません。今から年末に向けてやることが盛り沢山ですが、余裕を持って年神様をお迎えし、一年の幸せを祈願しましょう。