「十三詣り」という行事は知っていますか?関西に縁ある方以外はあまりなじみのないものかもしれません。 十三詣…
2021.06.30 up
半年間の穢れを祓う『夏越の大祓』
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)とは?
「大祓(はらえ)」とは、我々が日々の暮らしにおいて犯している罪や穢(けが)れを祓い清めるため日本各地の神社で行われる日本伝統行事です。
年2回6月と12月の晦日に行われ、1年の前半の最終日にあたる6月の晦日に行われる大祓を「夏越の大祓」。十二月の大晦日に行われる大祓を「年越の大祓」と呼びます。
※晦日(みそか)とは月の最後の日のこと
夏を迎えるための大切な行事で、心身を清め夏の災厄を避け、無事に過ごせるよう無病息災を祈願します。
茅の輪くぐり(ちのわくぐり)
各地の神社では、参道や鳥居に茅(ちがや)や藁で編んで作った大きな輪を設け、8の字を描くように3回くぐり抜ける 「茅の輪(ちのわ)くぐり」が行われます。この大きな輪は直径数メートルにもなります。
「水無月(みなづき)の夏越(なごし)の祓(はらえ)する人は千歳(ちとせ)の命のぶというなり」と唱えながら、茅の輪をくぐります。
水無月(みなづき)
6月の旧暦名がついた京都の名産品。三角形の外郎(ういろう)の上に、大粒の小豆をのせた和菓子。
京都を中心に夏越の祓に厄除けの願いを込めて食べられます。
古くは旧暦の6月1日に宮中で氷を食べ暑気払いをする習慣がありました。当時、氷は貴重な品だったため庶民は氷を模した三角形の外郎(ういろう)の上に邪気払いを祈願する小豆をのせました。
日本人が大切にしてきたしきたりや伝統行事にも暦は多く使われています。馴染みのない言葉もあるかもしれませんが、一つ一つ知ることで心豊かに過ごすことが出来るでしょう。
水無月には黒糖味や抹茶味、ミニサイズのものも。6月に入ると和菓子屋さんにたくさん並ぶよ!1年の折り返し地点、清々しい気持ちで後半戦のスタートをしよう!
めくろうくんのコソコソばなし!?
行事が行われる時期、作法などは地域・神社によって異なる場合がございます。ご注意下さい。