満月-FullMoon-[2022年版]

満月とは、太陽の光が満遍なく月を照らし、地球から見ると欠けるところなく、円形に輝いて見える月のことです。

夜空に輝く美しい姿。昔の人々は、満月には月の力が最大になり人の心にも影響を与えると考えていました。

英語では「Full Moon」になります。

 

なぜ月の満ち欠けは起こるのか?

月は自分で光っているのではなく、太陽に照らされて光っています。月は地球の周りを回っているので、太陽の光が照らされている部分が変わります。この太陽の光が当たってない部分は影となって地球からは見ることが出来ません。つまりこのために地球からは月が満ち欠けしているように見えます。

 

 

 

月の周期は?太陰太陽暦とは?

新月から次の新月までの月の満ち欠けの周期を「朔望月(さくぼうげつ)」といいます。「朔」は新月のことであり、「望」は満月のこと。新月に戻るまでの日数は約29.5日周期になります。

 

『太陰太陽暦』が使われるようになる前に、『太陰暦』という月の満ち欠けをもとに作られた暦がありました。新月から月が満ちて、満月になり、また欠けていくまでを1ヶ月として、12ヶ月を1年とする。この1ヶ月は約29.5日になります。この場合、1年が354日。年を追うごとに日づけと季節がずれていってしまいます。

それを解消するために作られたのが『太陰太陽暦』(日本の最初の暦、太陰=月。太陽と月を基にした暦)。これは月の満ち欠けと太陽の運行の両方を基準にした暦。2~3年に1度、「閏月」(うるうづき)という「月」をつくり、1年を13ヶ月とする年(閏年)を設けることで暦と季節のずれを調整しました。

1000年以上続いた『太陰太陽暦』もずれが出てきてしまい、日本では明治6年に『太陽暦』に改暦されました。『太陽暦』は、地球が太陽の周りを1周する日数を基準にした暦のことです。太陽の周りを地球が回るのは1年で365日。ずれが出ても、4年でほぼ1日のずれ。このずれを補正するために「閏日」があり、これが今でも採用している閏年で、今のカレンダーのはじまりになります。

 

 

月の名前・呼び名

🌑新月(しんげつ):1日目の月

月の満ち欠けが始まる月。「朔」とは始まりを意味し、陰暦では朔日(ついたち)となります。別名「朔月(さくげつ)」

 

二日月(ふつかづき):2日目の月

新月の翌日に見える糸のように細い月。日没後のまだ明るい空にわずかな時間しか見ることが出来ません。

 

◆三日月(みかづき):3日目の月

日没後の西の空に見える月。古くから色々な歌に使われている印象的な月。別名「眉月(まゆづき)」「初月(しょづき)」

 

🌓上弦の月(じょうげんのつき):7日目の月

半月。西の空に、右半円が輝いて見える月。お昼ごろに東から昇り、真夜中に西へ沈む。弓の形に似ていることから、別名「弓張月(ゆみはりづき)」

 

◆十三夜月(じゅうさんやづき):13日目の月

満月に次いで美しいとされる月。別名「豆名月(まめめいげつ)」「栗名月(くりめいげつ)」

 

◆小望月(こもちづき):14日目の月

満月前夜の月。別名「待宵月(まつよいづき)」

 

🌕満月(まんげつ):15日目の月

最も丸い形に見える月。別名「望月(もちづき)」「十五夜(じゅうごや)の月」

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◆十六夜月(いざよいづき):16日目の月

満月から少し欠けた月。前夜の満月と比べ月の出が遅くなることから、月が出るのをためらっている様子を表す。「いざよう」とは「ためらい」という意味。

 

◆立待月(たちまちづき):17日目の月

前夜の十六夜月に比べさらに月の出が遅くなることから、月が出るのをまだかまだかと立ったまま待つ様子を表す。

 

◆居待月(いまちづき):18日目の月

月が出てくるのを、立って待つには長すぎ、座って待っている様子を表す。

 

◆寝待月(ねまちづき):19日目の月

月が出るのがさらに遅くなり、待ちくたびれ寝て待っている様子を表す。別名「臥待月(ふしまちづき」)

 

◆更待月(ふけまちづき):20日目の月

とうとう夜が更ける頃でないと昇ってこない月を表す。

 

🌗下弦の月(かげんのつき):23日目の月

半月。上弦の月とは反転し、左半円が輝いて見える月。真夜中に東から昇り、お昼ごろに西へ沈む。夜明け後の明るい空に見えることもある。

 

◆二十六夜月(にゅじゅうろくやづき):26日目の月

三日月とは反転し、夜中の1時から3時ごろに見ることが出来ます。

 

◆明けの三日月(あけのみかづき)28.29日目の月

夜明けの空に見える月。

 

◆三十日月(みそかづき):30日目の月

新月頃の月のこと。その姿を見ることは出来ない。別名「晦(つごもり)」 各月の最後の日を「晦日(みそか)」一年の最後の日を「大晦日(おおみそか)または(おおつごもり)」

 

満月を過ぎると月の出が遅くなることから、趣のある月の名前が続きます。闇夜を照らすのは月明かりのみの時代、昔の人々がどれだけ月の明かりを待ち望んでいたか、日本人にとって月が身近な存在だったかがよくわかります。

 

満月だけは一晩中見ることができるよ!「中秋の名月」は旧暦8月15日に行われる月見のことだよ。

めくろうくんのちょっと雑学!?

 

月齢とは

「月齢」とは、新月から何日経過したかを表す数字で月の満ち欠けの状態を知るための目安になります。

新月を0として、翌日が1、翌々日が2と、1日に1ずつ数が増えていきます。月齢を見ることによって、月齢が7前後であれば上弦の月、月齢15前後であれば満月、月齢22前後であれば下弦の月、30に近い数字であれば次の新月が近くなってきているという目安になります。

 

ブルームーン

1ヶ月の間に2度の満月になること。(近年では、2020年の10月1日と10月31日に2度の満月が起きた)

 

スーパームーン

月が地球に最接近したときに大きく見られる満月のこと。月の公転軌道が楕円形のため、地球に近づいたり遠ざかったりすることが起きる。対して最も遠いときに見られる満月は「ミニマムーン」と呼ぶ。

 

2022年満月カレンダー

2022満月カレンダー

 

 

月の表面に見える黒っぽい模様を日本では「ウサギの餅つき」。ヨーロッパでは「本を読む少女」に例えられているんだよ!地球からは常に月の表側だけが見えているよ。

めくろうくんのコソコソばなし!?

 

月の満ち欠けが暦のひと月の単位であったことからも、古くから月は私たちと深くかかわりを持っていましたことが分かります。現代ではなかなか月明かりを意識することも減ってきてしまっていますが、今夜はゆっくりと夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

 

 

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