2022.01.11 up
二十四節気と七十二候[2022年版]
二十四節気(にじゅうしせっき)
暦の上での日付とは別に、太陽の動きをもとに1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けて24の季節に区切ったものを『二十四節気』といいます。それは、日本の自然を表現するような言葉が並んでいて、現在でも季節の節目などを示す言葉として使われています。
意外と知らないカレンダーのあれこれ 教えて!めくろう君(二十四節気について)
1月5日 | 小 寒 | しょうかん | 本格的な寒さを迎える頃。 |
1月20日 | 大 寒 | だいかん | 一年でもっとも寒さの厳しい頃。 |
2月4日 | 立 春 | りっしゅん | 春の始まりであり、1年のはじまり。 |
2月19日 | 雨 水 | うすい | 雪や氷が解けて水になり、雪が雨に変わる頃。 |
3月5日 | 啓 蟄 | けいちつ | 土の中で冬ごもりしていた虫たちが出てくる頃。 |
3月21日 | 春 分 | しゅんぶん | 昼と夜の長さがほぼ同じになる日。 |
4月5日 | 清 明 | せいめい | すべての物事が清く明らかになっている頃 |
4月20日 | 穀 雨 | こくう | 春の雨が田畑を潤し、穀物の成長を助ける頃。 |
5月5日 | 立 夏 | りっか | 野山に新緑が増え、夏の気配が感じられる頃。 |
5月21日 | 小 満 | しょうまん | 草木が成長して生い茂る頃。 |
6月6日 | 芒 種 | ぼうしゅ | 稲や麦などの種を蒔く頃。 |
6月21日 | 夏 至 | げし | 一年で昼の長さが最も長くなる頃。 |
7月7日 | 小 暑 | しょうしょ | 梅雨明けが近く暑さが増し始める頃。 |
7月23日 | 大 暑 | たいしょ | 夏の暑さが本格的になる頃。 |
8月7日 | 立 秋 | りっしゅう | 暑さは続くが、秋の気配を感じる頃。 |
8月23日 | 処 暑 | しょしょ | 暑さが和らぎ、台風シーズンになる頃。 |
9月8日 | 白 露 | はくろ | 明け方、草花に白露が宿り、秋が深まる頃。 |
9月23日 | 秋 分 | しゅうぶん | 昼と夜の長さがほぼ同じになる日。 |
10月8日 | 寒 露 | かんろ | 草木に冷たい露が宿り寒さを感じる頃。 |
10月23日 | 霜 降 | そうこう | 早朝に霜が降りはじめる頃。 |
11月7日 | 立 冬 | りっとう | 木枯らしが吹き、冬の気配を感じる頃。 |
11月22日 | 小 雪 | しょうせつ | 木々の葉が落ち、遠くの山々には初雪が降り始める頃。 |
12月7日 | 大 雪 | たいせつ | 寒さもだんだん厳しくなり、雪が多くなる頃。 |
12月22日 | 冬 至 | とうじ | 一年で夜の長さがもっとも長くなる頃。 |
七十二候(しちじゅうにこう)
暦1年を72に区切って、季節を細かく分け、そのひとつひとつは気象の変化や動植物の様子を短い言葉で表現されています。『二十四節気』は半月ごとの季節の変化を示していますが、これをさらに分けて、5日ごとに区切って表したものを『七十二候』といいます。季節の変化を細かく見つめ、農作業に生かしていたようです。
意外と知らないカレンダーのあれこれ 教えて!めくろう君(七十二候について)
小 寒 | 初候 | 1月5日 | 芹乃栄 | せりすなわちさかう | 春の七草の一つ芹(せり)が良く育つ頃。 |
次候 | 1月10日 | 水泉動 | しみずあたたかをふくむ | 地の中で凍っていた泉が動き始める頃。 | |
末候 | 1月15日 | 雉始雊 | きじはじめてなく | 雉(キジ)のオスがメスを求めて鳴き始める頃。 | |
大 寒 | 初候 | 1月20日 | 款冬華 | ふきのはなさく | 凍てつく寒さの中、ふきのとうが顔を出し始める頃。 |
次候 | 1月25日 | 水沢腹堅 | さわみずこおりつめる | 沢の水さえも凍るもっとも寒い頃。 | |
末候 | 1月30日 | 鶏始乳 | にわとりはじめてとやにつく | 鶏が卵を産み始める頃。 | |
立 春 | 初候 | 2月4日 | 東風解凍 | はるかぜこおりをとく | 春の風が川や湖の氷を解かし始める頃。 |
次候 | 2月9日 | 黄鴬睍睆 | うぐいすなく | 春の訪れを告げるウグイスが山里で鳴き始める頃。 | |
末候 | 2月14日 | 魚上氷 | うおこおりをいずる | 凍っていた川や湖の表面が割れ始め、その間から魚が飛び跳ねる頃。 | |
雨 水 | 初候 | 2月19日 | 土脉潤起 | つちのしょううるおいおこる | 雨が降って土が湿り気を含み始める頃。 |
次候 | 2月24日 | 霞始靆 | かすみはじめてたなびく | 春の温かい雨によって、遠くの山々に霞がかかってぼんやりと見える頃。 | |
末候 | 2月28日 | 草木萌動 | そうもくめばえいずる | 春のやわらかな日差しに草木が芽吹き始める頃。 | |
啓 蟄 | 初候 | 3月5日 | 蟄虫啓戸 | すごもりのむしとをひらく | 土の中で冬ごもりをしていた生きものたちが出てくる頃。 |
次候 | 3月10日 | 桃始笑 | ももはじめてさく | 桃の花のつぼみが開き咲き始める頃 | |
末候 | 3月15日 | 菜虫化蝶 | なむしちょうとなる | 青虫が羽化して紋白蝶になり飛び交う頃。 | |
春 分 | 初候 | 3月21日 | 雀始巣 | すずめはじめてすくう | スズメが巣を作り始める頃。 |
次候 | 3月26日 | 桜始開 | さくらはじめてひらく | うららかな春の陽気に誘われて桜の花が咲き始める頃 | |
末候 | 3月31日 | 雷乃発声 | かみなりすなわちこえをはっす | 恵の雨をもたらす雷が遠くの空で鳴り始める頃。 | |
清 明 | 初候 | 4月5日 | 玄鳥至 | つばめきたる | ツバメが南から海を渡ってやってくる頃。 |
次候 | 4月10日 | 鴻雁北 | こうがんかえる | 冬を日本で過ごした雁(がん)が北のシベリアへ帰っていく頃。 | |
末候 | 4月15日 | 虹始見 | にじはじめてあらわる | 春になり、雨上がりには空気が潤って虹がくっきり見えるようになる頃。 | |
穀 雨 | 初候 | 4月20日 | 葭始生 | あしはじめてしょうず | 水辺に葭(あし)が芽吹き始める頃。 |
次候 | 4月25日 | 霜止出苗 | しもやんでなえいづる | 霜が降りなくなり、稲の苗が生長する頃。 | |
末候 | 4月30日 | 牡丹華 | ぼたんはなさく | 牡丹が赤や白など大きなの花を咲かせる頃。 | |
立 夏 | 初候 | 5月5日 | 蛙始鳴 | かわずはじめてなく | 田んぼや水辺ではカエルが鳴き始める頃。 |
次候 | 5月11日 | 蚯蚓出 | みみずいづる | 蚯蚓(ミミズ)が冬眠していた土の中から出てくる頃。 | |
末候 | 5月16日 | 竹笋生 | たけのこしょうず | たけのこが生えてくる頃。 | |
小 満 | 初候 | 5月21日 | 蚕起食桑 | かいこおきてくわをはむ | 蚕(かいこ)が桑の葉を盛んに食べ始める頃。 |
次候 | 5月26日 | 紅花栄 | べにばなさかう | 紅花の花が咲きほこる頃。 | |
末候 | 5月31日 | 麦秋至 | むぎのときいたる | 麦の穂が実り、畑一面が黄金色になる頃。 | |
芒 種 | 初候 | 6月6日 | 蟷螂生 | かまきりしょうず | カマキリが卵からかえる頃。 |
次候 | 6月11日 | 腐草為螢 | くされたるくさほたるとなる | 草の中から蛍が光を放ち飛び交う頃。 | |
末候 | 6月16日 | 梅子黄 | うめのみきばむ | 青く大きく実った梅の実が黄色く熟して色づく頃。 | |
夏 至 | 初候 | 6月21日 | 乃東枯 | なつかれくさかるる | ウツボグサの花穂が黒ずんで枯れたように見える頃。 |
次候 | 6月26日 | 菖蒲華 | あやめはなさく | あやめの花が咲き始める頃。 | |
末候 | 7月2日 | 半夏生 | はんげしょうず | 半夏が生え始める頃。 | |
小 暑 | 初候 | 7月7日 | 温風至 | あつかぜいたる | 熱気を運ぶ夏の風が吹く頃。 |
次候 | 7月12日 | 蓮始開 | はすはじめてひらく | 蓮(ハス)の花が開き始める頃 | |
末候 | 7月17日 | 鷹乃学習 | たかすなわちわざをならう | 鷹のヒナが飛び方を覚え、巣立ちを迎える頃。 | |
大 暑 | 初候 | 7月23日 | 桐始結花 | きりはじめてはなをむすぶ | 桐の花が実を結ぶ頃。 |
次候 | 7月28日 | 土潤溽暑 | つちうるおうてむしあつし | 土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。 | |
末候 | 8月2日 | 大雨時行 | たいうときどきふる | 突然、夕立などの夏の激しい大雨が降る頃。 | |
立 秋 | 初候 | 8月7日 | 涼風至 | すずかぜいたる | 暑さは続くが、秋の気配を感じる頃。 |
次候 | 8月13日 | 寒蝉鳴 | ひぐらしなく | ヒグラシが鳴き始める頃。 | |
末候 | 8月18日 | 蒙霧升降 | ふかききりまとう | 深い霧がもうもうと立ち込める頃。 | |
処 暑 | 初候 | 8月23日 | 綿柎開 | わたのはなしべひらく | 綿を包むガクが開き始める頃。 |
次候 | 8月28日 | 天地始粛 | てんちはじめてさむし | 暑さがようやく収まり始めていく頃。 | |
末候 | 9月2日 | 禾乃登 | こくものすなわちみのる | 田んぼに稲が実り、穂を垂らす頃。 | |
白 露 | 初候 | 9月8日 | 草露白 | くさのつゆしろし | 草に降りた露が白く輝いて見える頃。 |
次候 | 9月13日 | 鶺鴒鳴 | せきれいなく | セキレイが鳴き始める頃。 | |
末候 | 9月18日 | 玄鳥去 | つばめさる | 春先に日本にやってきたツバメが、子育てを終え、南へ帰っていく頃。 | |
秋 分 | 初候 | 9月23日 | 雷乃収声 | かみなりすなわちこえをおさむ | 春から夏にかけて鳴り響いた雷が鳴らなくなってくる頃。 |
次候 | 9月28日 | 蟄虫坏戸 | むしかくれてとをふさぐ | 虫たちが土の中にもぐり、冬ごもりの準備を始める頃。 | |
末候 | 10月3日 | 水始涸 | みずはじめてかるる | 田んぼの水を抜き、稲刈りをする頃。 | |
寒 露 | 初候 | 10月8日 | 鴻雁来 | こうがんきたる | 冬を日本で過ごす雁が北から渡ってくる頃。 |
次候 | 10月13日 | 菊花開 | きくのはなひらく | 菊の花が咲き始める頃。 | |
末候 | 10月18日 | 蟋蟀在戸 | きりぎりすとにあり | 戸口で秋の虫が鳴き始める頃。 | |
霜 降 | 初候 | 10月23日 | 霜始降花 | しもはじめてふる | だんだんと北国から霜が降り始める頃。 |
次候 | 10月28日 | 霎時施 | こさめときどきふる | ときどき小雨が降るようになる頃。 | |
末候 | 11月2日 | 楓蔦黄 | もみじつたきばむ | 楓や蔦の葉が色づく頃。 | |
立 冬 | 初候 | 11月7日 | 山茶始開 | つばきはじめてひらく | サザンカの花が咲き始める頃。 |
次候 | 11月12日 | 地始凍 | ちはじめてこおる | 寒さも増し、大地が凍り始める頃。 | |
末候 | 11月17日 | 金盞香 | きんせんかさく | 水仙の花が咲き始める頃。 | |
小 雪 | 初候 | 11月22日 | 虹蔵不見 | にじかくれてみえず | 日差しが弱まり、夏のような虹を見かけなくなる頃。 |
次候 | 11月27日 | 朔風払葉 | きたかぜこのはをはらう | 冷たい北風が木の葉を落とす頃。 | |
末候 | 12月2日 | 橘始黄 | たちばなはじめてきばむ | 橘の実が黄色く色づき始める頃。 | |
大 雪 | 初候 | 12月7日 | 閉塞成冬 | そらさむくふゆとなる | 厚い灰色の雲におおわれた本格的な冬が訪れる頃。 |
次候 | 12月12日 | 熊蟄穴 | くまあなにこもる | クマが冬ごもりのため穴にこもる頃。 | |
末候 | 12月17日 | 鱖魚群 | さけのうおむらがる | 鮭が産卵のために群れをなして川を上っていく頃。 | |
冬 至 | 初候 | 12月22日 | 乃東生 | なつかれくさしょうず | ウツボグサが芽を出し始める頃。 |
次候 | 12月27日 | 麋角解 | さわしかのつのおつる | 雄のシカの角が落ちる頃。 | |
末候 | 2023年1月1日 | 雪下出麦 | ゆきわたりてむぎのびる | 降り積もる雪の下で、麦が芽を出す頃。 |