カレンダーの紙
カレンダーとひと言で言っても、世の中には本当にたくさんのいろいろなカレンダーがあります。それぞれの特徴を知って、使う場所や使う人に合ったカレンダーのある暮らしをより一層楽しんでください。
カレンダーにはどんな紙が使われているの?
用途に合わせて様々な紙が採用されているよ
上質紙
上質紙は紙の素材である、繊維(パルプ)の自然な質感を活かした用紙です。表面はコーティングされていないため、鉛筆などでの筆記性に優れ、私製はがきやスタンプカードなど、主に書き込みを目的としたものに使うのに適しています。書き込みを意識したカレンダーなどで幅広く使われています。
コート紙
コート紙は上質紙の表面に特殊な薬剤でコーティングし、つるつると光沢がある用紙です。表面がコーティングされ、発色がよいので一般的にはチラシや広告、ポスターなどに利用されていますが、鉛筆などでの筆記性には優れていません。カラーで印刷された雄大で美しい風景のカレンダーなどで幅広く使われています。
マットコート紙
マットコート紙はコート紙と同様コーティングされているが、コート紙よりも光沢はひかえめでしっとりとした質感と手触り感のある用紙です。コート紙に比べて光沢が抑えられており、落ち着いた印象を与えるので一般的にはパンフレットやカタログなどに利用されています。コート紙よりは鉛筆などでの筆記性に優れています。カラーで印刷された高級感のある絵画やイラストのカレンダー、可読性も良いので卓上カレンダーなどで幅広く使われています。
不織布
不織布とは繊維を織ったり編んだりすることなく、重ねた繊維を熱や接着剤を用いたり絡ませてシートにしたもので、文字通り織らずに作られた合成繊維のことです。一般的にはディスポ-ザブル(使い捨て)用途として、マスク、おむつ、手術着などで広く使用されている素材です。カレンダーの場合は出来上がった不織布のシートにオフセット印刷機でデザインを印刷します。
その他
その他にも、用紙自体に着色を施してあるものや、模様などの特殊な加工を施した用紙があります。カレンダーでも、デザインとのトータルバランスを考え様々な用紙が使われています。